キミのバンドが売れない理由その2
自分の傷に塩を塗るようなこの問題。
綴るのも少々辛い。
前回の記事ではパッと思いつく理由をざっくり書いた。
これらはね、ひとつづつ解決するのでは無く全部推し進めていかないと難しい。
と言うのもどれか一つとっても100%達成とはならないからだ。
かといって全部を一度に記事にするのは難しいのでひとつづつ解説をしていくよ。
先ずはVocalist問題から。
自分が歌った方がマシ
元々楽器をやっていたけれど、Vocalistが見つからなくて
「これなら自分が歌った方がマシ」
と言うことでVocalに転向する人は珍しくない。
最初からバンドのVocalistを目指して始めた人でマトモに音楽を理解している人は少ないイメージ。
楽器ができないから自分の声域を把握していなかったり、把握できていても具体的に何処から何処までと説明できない人が殆ど。
なので、本気でVocalやりたいなら楽器を一つ嗜みで良いので手にする必要があると思う。
最近なら楽器ではないけれど、DTMってのもアリ。
自分が歌うべき音が出せること、できたらルートや和音が分かればヨシ。
キーボードを手に入れるのが手っ取り早いんじゃね?
と言うと大抵ギターに手を出す人が多いけれど個人的にはギターはお勧めできない。
チューニングができないと音取れないじゃん?
ヘタなチューニングでは練習にもならないし、そこに時間がかかるようなら本末転倒になりかねない。
更に左手は弦をしっかり押さえて右手で弾くと言うのは結構大変でしょう?
なので今から楽器を手にするならキーボードでもピアノでも鍵盤をお勧めする。
指一本でも正しい音程が出せるからね。
子供でも一本指でメロディ弾けるじゃん?
最初はその程度でOKなんだけれどその程度の努力もできないのではお話にならない、ということ。
これができないと個人練習できないでしょう?
小さなポータブルキーボードならカラオケに持ち込んで練習もできるしね。
お教室の闇
ヴォイストレーニングに通う人はそれなりに居るけれど残念ながら発声はできていても曲の練習が一人でできる人は余り見ない。
シンガーソングライター系の人は別として。
そう、シンガーソングライターは最低限音を取ることができる。
曲を作れるくらいだからね。
次、ヴォイストレーニングで思い出したけれど、そういう人で有名な元ナントカのVocalisに習ってるって自慢する人多いけれど、
それはその先生が凄いだけでその人に習ってる人は別に凄くないから。
それと元ナントカの先生はアーティストとしてはノウハウあってもトレーナーとしての能力があるかはまた別のお話。
勿論、両方ある人もいるとは思うけれど…その違いは知っておくべき。
世の中的には無名でも、教えるのが上手なトレーナーに習うべし。
それは楽器も一緒。
有名な人がいれば教室としては宣伝になるでしょ?
そういう事情も知っておくべし。
譜面を読め
なんでさ、小学校一年生で音楽の時間で基本的な譜面の読み方は教わるのに活用できる人が少ないのだろう?
特にVocalistに多いのが歌いまわしがその時々で変わっちゃう人は譜面読む練習すべし。
何処から始まって何処まで伸ばすのか。
韻とリズムは常に同じかどうか。
記録を残すと言う意味でも譜面が一番合理的。
レコーディングで音程を編集するのなら
DAWでレコーディングする機会は今となっては珍しくない。
もし、歌の音程を編集するのならVocalist自身でやった方が良い。
グラフになるので気づけていない自分の癖に気づくことができる。
最終的にエンジニアに任せるにしても一旦試すべし。
どんなにメインのメロディが歌えていたとしても
レコーディングでハモリを録ろうとしても嫌がるVocalistが案外いる。
いやー、メインの歌がちゃんと歌えてればOKなんだと。
偶に細くなってしまった音を補強する意味で同じパートをユニゾンするとか、
オクターブ下げて重ねるとかってのもいるけれどさぁ…
薄く3度でハモリを入れるだけでも聴こえ方が変わってくる。
正直、同じパートのユニゾンとかオクターブ下がダメとは言わないけれど、
もっとできることがあるでしょう?って感じ。
3度だけだと音がぶつかるので適宜5度入れるとか、敢えてぶつけるとかアプローチは色々あるのだけれど…
ということを研究しようとするとやっぱり楽器が必要になるんだよね…。
音程をチェックするなら
音程をチェックするなら楽器用のチューナーを使うのもアリ。
スマートフォンのアプリでも十二分に使えるものがあると思うので活用すると良いよ。
歌しか聴いていないよ
僕はドラム叩くとき、ピアノ弾くとき、殆どVocalしか聴いていない。
Bassとドラムがどーのとかって言うけれど、結局は全部はメロディありきなので。
あと、クリックを意識しない程度に聴いているかなぁ。
結局は
ここまでが僕の考える歌を歌えるようになるための最低限。
更に求められるのはやっぱり人としての魅力。
あらゆることに興味を持ちつつ、弱い立場の人に寄り添えるかどうか。
なんだかムダにワガママだったり自己承認欲求が強過ぎたりで
周りに心を配れないのは長く続かない。
これはVocalistに限らずだけれど。
バンドの中で一番目立つからこそ、そういう人と成りは大事。
どれだけ素晴らしい歌が歌えても透けて見えてしまうので…。
コメント