キミのバンドが売れない理由その3

ノウハウ-Music

うーん、このテーマの記事を書くのちょっとキツイね。
傷に塩を塗るような感じ。

それでも自分自身の考えを纏めるためにも書き続ける所存。
もしこれら一連の記事を読んだ誰かが腹を立てたらそれがその人にとってのヒントだ。

キミのバンドが売れない理由その1であげたVocalに関してはその2で綴ったので、
曲について書いてみようと思う。

アレンジには限界がある

どんなメロディでもアレンジでどうにでもなる、って信者多いけれど、
うーん…。
僕はならないと思う。
メロディだけ聴いて良いなって思えるくらいでないと。

勿論、全部の持ち曲がそうである必要はないけれど、
メロディを押し出している音楽性ならメロディは大事。
一つのフレーズを繰り返す中、コードが変わっていくパターンだとなかなか難しいけれどね。

なんでサビが盛り上がらないのか

結構相談されるのが、「サビがなんか盛り上がらないんだけれどどうしたら良いと思う?」
ってヤツ。
例えばAメロはAmで始まって、Bメロは相対調でC、サビでAmに戻るみたいなパターンが多い。
この場合、メロディの音域がサビよりもBメロの方が高いことが多い。
別にね、そのパターンが悪いわけじゃないんだけれど、どうしてもサビが落ち着いて聴こえると思う。
ではどうするか。
サビのメロディの音域が高くなるように作る。
もしくは転調する。

レコーディングの時に余りにメロディが埋もれてしまってダブリングしたりとか、
1オクターブ下げて歌って厚みを持たせるとかやるのも耳にするけれど…
それやるくらいなら、薄く3度でハモれば良いのにね。
少しはマシになる。

キーについて検討せよ

ギタリストが曲を書くとギターパートだけ完成していて
他のパートの人はそこを元に曲を作るパターン。

そこにメロディが指定されていることも多々あるけれども、
メロディ指定するのならVocalの声域に合わせる必要が最低限ある。

上だけでなく下も、ハモリが必要ならそこも含めてキーを指定しないとね。
更に楽器によって得意なキーや音域もあるから
Vocalを優先しつつ、もし管楽器や他の楽器があったらそちらのキーも気にしないと。

その音域の中でもサビに相応しい音域とそうでない音域というのもある。
例えばベースにメロディ弾かせようと思ったら基本的にはハイポジションで高い音域で弾くでしょう?
(低い音でメロディを表現してはいけないわけではない)
ギターもソロ弾くのとリフ弾くのとで音域考えるでしょう?
そういうこと。

周りを見ると案外Vocalのキーが考慮されてないバンド多い。

楽器の特性を知る

これは音域のところに少々触れたけれど。
最低でも一緒に演奏する他の楽器の基本的な特性は知っておくこと。
音域もそうだし、音色のこととか。
それから速い音符の限界とかね。
16分音符の刻みはどの位でできるのか。
(個人差あるけれど)
みたいのとかね。

某キーボディストがソロライヴで某バンドXのドラムの某Yと一緒にやった速い曲を
その時のバックミュージシャンのカースケさんに叩かせている動画を見つけてさ、
カースケさんの無駄遣いをしていてビックリした。

あと、なんだか僕、昔タム回しの指定の譜面貰ったことあるんだ。
凄いこだわりがあるのでこの通りにやってって。
で、見たらタムを7台置いても足りない感じで。
タムという楽器の特性を考えると7台って結構キツイ。
音の感覚を最低でも長3度空けないとピッチが聴き分けられない。

そのお話は…もちろん、丁重にお断りした。

変わったことをやる前に基本に忠実に

最近DTMで作曲する時に素材があってそれを貼り付けるだけでもそれっぽくなるらしいので
余りに酷いデタラメを耳にすることは減った。
僕がドラムだからってわけでなく、リズムがデタラメなんてのも沢山見たよ。
それでもまだ見かけるのは構成のお話かなぁ。
最初から変わったことやるよりも先ずは基本を大事にする。
曲の構成についてやたらパートが多いだけでムダが多いのとかね。
って言うとDreamTheaterの「Pull Me Under」のイントロは無駄って言われると辛いけど。
(これはモチーフを次々に変奏するという素晴らしいアレンジなのだけれど案外理解できない人が多いのが悲しい)

指定テンポよりも遅いテンポでキッチリ合わせるのは大事

特に速い曲やるバンドに多い。
速いと勢いと気分でできた気になってしまう。
でもね、誤魔化してる感じになってしまっていて聞いている側からすると不安定だったり縦線がズレていたりする。
速い曲だとノリがイイって思いがちだけれど、同じ曲をゆっくりやってもノリと言うものが出せなければ後々困る。

客観的な耳を持て

自分で自分たちの演奏や作品を評価するのって難しい。
人によっては過大評価するし、反対に自己肯定感が低いと何もできなくなってしまう。
そう考えると客観的な耳や感覚と言ったバランス感覚も才能の一つなのかもしれないね。

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